038 聴く力が、演奏を変える。|『不確かなことより、確かなことを。』

不確かなことより、確かなことを。

038 聴く力が、演奏を変える。|『不確かなことより、確かなことを。』

聴く力が、演奏を変える。

音楽では、「弾く力」や「歌う力」に注目されることが多いです。

速く弾ける。

高い声が出る。

難しいフレーズを演奏できる。

もちろん、それらも大切です。

でも私は、長く音楽に関わる中で、もう一つ大切な力があると感じています。

それは、

聴く力です。


上手な演奏をする人ほど、自分の音をよく聴いています。

今の音はきれいに鳴っているか。

リズムは安定しているか。

曲の雰囲気に合っているか。

ただ指を動かすだけではなく、耳で確認しながら演奏しています。


ギターでも、歌でも、ドラムでも同じです。

自分が出している音を聴く。

相手の音を聴く。

曲全体を聴く。

その意識があるだけで、演奏は大きく変わります。


例えば、バンド演奏では自分だけが目立てばいいわけではありません。

ギターが少し音量を下げることで、ボーカルが引き立つ。

ドラムが少し間を作ることで、曲に迫力が出る。

それは、周りの音を聴いているからできることです。


私はレッスンでも、

「もっとよく聴いてみましょう。」

とお伝えすることがあります。

これは、ただ音を確認するという意味ではありません。

音楽を感じるということです。


録音して自分の演奏を聴くことも、とても大切です。

弾いている時には気付かなかったことが、聴くことで見えてきます。

「思ったより速くなっている。」

「ここはもっと優しく弾いた方がいい。」

「この部分は良くなった。」

そんな発見があります。


聴く力は、すぐには身につきません。

でも、意識することで少しずつ育ちます。

好きな曲を何度も聴く。

違うアーティストの演奏を聴き比べる。

自分の演奏を録音する。

その一つひとつが、耳を育てます。


私は、音楽の成長は「できることを増やすこと」だけではないと思っています。

感じ取れることを増やすことも、大切な成長です。

音の違いに気付く。

表現の違いに気付く。

小さな変化に気付く。

その力が、自分だけの演奏につながっていきます。


人生でも同じではないでしょうか。

人の話を聴く。

周りの変化に気付く。

自分自身の心の声を聴く。

聴く力がある人は、より深く物事を見ることができます。


ムジカスケッチで大切にしていること

ムジカスケッチでは、「ただ弾けるようになること」だけではなく、「音楽を感じる力」を育てることを大切にしています。

音を出す。

音を聴く。

感じる。

考える。

その繰り返しが、演奏をより豊かにしていきます。

技術だけではなく、耳を育てること。

それが、長く音楽を楽しむための大切な力になると考えています。

不確かなことより、確かなことを。

今日聴いた一つの音が、未来のあなたの表現を育てていきます。



小学5年生〜中学3年生の方は、