John Mayer「Gravity」|静かなギターに、重力のような力がある
一晩で書いた曲が育っていく
ジョン・メイヤーは、自分の番組の紹介で「Gravity」は一晩で書いた曲だと話しています。完成した直後は、手元に置いておきたい良い曲だな、という気持ちだったそうです。しかし何度も聴き返すうちに、その大切さが大きくなっていったと言います。書いた瞬間だけで作品の価値が決まらない、という話が印象的です。
重力って何のこと?
私たちを地面に引き寄せる力が重力。でも歌の中での「Gravity」は、気持ちや暮らしの中で人を引っ張るものにも聞こえます。本人も、歌い方やその日の心によって曲が違うものになると語っています。意味をひとつに決めつけなくても楽しめるのが、この曲の強さです。
音を詰め込まない勇気
ジョン・メイヤーはギターの演奏でも知られています。ところが、この曲では速いフレーズを次々に披露しません。ゆっくりした間合い、のびる音、音を出さない瞬間が大事。たくさん弾かないことで、一音の気持ちが伝わります。
ギターの音の表情
同じ高さの音でも、弦を強く弾くと鋭く、やさしく弾くと丸く響きます。メイヤーのギターは、こうした音の表情を聴くのにぴったり。まず歌を追い、次は歌の後ろにいるギターだけを追いかけてみてください。人の声と楽器が会話しているようです。
完成したあとも変わる
本人はライブで歌うとき、その日の心によって曲の意味が変わることにも触れています。曲を一度録音して終わりではなく、演奏を続けるほど違う顔を見せる。好きな曲を何年も聴き続ける理由のひとつかもしれません。
本人はライブで歌うとき、その日の心によって曲の意味が変わることにも触れています。曲を一度録音して終わりではなく、演奏を続けるほど違う顔を見せる。好きな曲を何年も聴き続ける理由のひとつかもしれません。
同じ言葉でも、音の重さは変わる
「Gravity」は、ジョン・メイヤーのギターをよく聴きたい一曲です。速く弾く場面だけが目立つのではなく、一つの音を長く伸ばすことで気持ちを伝える場面があります。音が鳴ったあと、消えるまでの時間を楽しんでみてください。
歌とギターが別々の楽器なのに、同じ人の声のように聞こえる瞬間もあります。ギターが歌への返事をしているように感じられたら、そのやり取りを追いかけてみましょう。たくさんの音を詰め込まなくても曲を豊かにできる例です。
