Marvin Gaye「What’s Going On」|街で起きたことが音楽を変えた
この曲の入り口
「What’s Going On」を聴いて、まず印象に残るのは何でしょう。最初の音? 歌声? それとも途中でがらりと変わる雰囲気? この曲には、タイトルだけではわからない物語があります。
街で起きたことが音楽を変えた
マーヴィン・ゲイが1971年に発表した曲は、社会で起きていることへ目を向けた作品として知られます。軽やかな演奏に対して、歌の問いかけは真剣です。
聴いてみたいポイント
優しい音なのに、楽しいだけの歌ではない。その組み合わせこそ驚きです。音楽は気分を盛り上げるだけでなく、誰かの話を聞くきっかけにもなるのですね。
なぜ今も聴きたくなる?
この曲を紹介するときに大切なのは、すごい人たちが作ったからすごい、と終わらせないこと。どこから始まり、どんな工夫が聞こえるのか。自分の耳で確かめると、音楽の楽しみが少し増えます。
もう一度聴くなら
一度目は歌やメロディーを、二度目は低い音やドラムを追いかけてみましょう。聴く場所を変えるだけで、同じ曲から違う発見が生まれます。
やさしい声で問いかける
この曲が生まれた背景には、アメリカでの戦争への抗議活動や社会の対立がありました。フォー・トップスのレナルド・ベンソンが抗議する人々と警察の衝突を目にして曲の発想を得て、マーヴィン・ゲイが自分の歌として発展させました。強く怒鳴るのではなく、親しい人に語りかけるような声で歌っているところが印象的です。
「社会のことを歌う」と聞くと、難しい言葉が並びそうです。でもこの曲は、まず隣にいる人に「いま何が起こっているの?」とたずねるように始まります。曲の背景を知ったあと、やさしい歌声と重いテーマの組み合わせを聴いてみましょう。
