Chick Corea / Return to Forever「Spain」|スペインの景色をピアノで描く
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スペインの景色をピアノで描く
チック・コリアの「Spain」は、ジャズ・フュージョンを代表する曲の一つ。冒頭では、スペインの作曲家ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』を思わせる旋律が登場し、その後、軽快で速い演奏へ切り替わります。ひとつの曲の中で景色が変わるような構成が大きな魅力です。
聴いてみると、こんな発見
最初の静かな部分と、バンド全体が動き出した後を比べてみましょう。同じ題名でも、まるで別の世界に入ったように感じるかもしれません。ピアノとドラムが会話する場面も探してみてください。
曲を聴くというより、小さな旅をするような感覚を楽しめます。
クラシックの旋律からジャズへ
曲の出だしをゆっくり聴くと、すぐに速いジャズが始まるわけではありません。静かな景色を描いてから、一転して軽やかな演奏へ飛び込んでいきます。その対比が「Spain」を聴く大きな楽しみです。クラシックの世界で知られるホアキン・ロドリーゴの『アランフェス協奏曲』の旋律が冒頭で引用されていることでも有名です。クラシックとジャズは別々の音楽に思えるかもしれません。でも、ひとつの曲の中で出会うと、新しい表情が生まれます。鍵盤、ベース、ドラムが追いかけ合う場面では、誰が先に動いて誰が応えているかを探してみてください。
ジャズの中にクラシックの景色が現れる
「Spain」の始まりには、クラシック音楽を思わせる静かな場面があります。そのあとリズムが変わり、楽器が軽やかに動き始めると、まるで別の扉が開くようです。曲の出発点と、その後のにぎやかな部分の落差が大きいからこそ、音楽が旅をしているように聞こえます。最初の場面と後半の場面で、自分が想像した色や景色を比べてみてください。
チック・コリアの鍵盤と、ほかの楽器との会話にも注目です。ある楽器が目立ったあと、別の楽器がそれを受け取って動き始める。音符を読めなくても、誰が前に出ているかを耳で追うことはできます。ジャズは難しいという印象があっても、友達同士が順番に話していると思って聴けば、意外と身近に感じられるはずです。
この原稿は編集初稿です。曲固有の主張は公開前に追加資料との照合が必要です。
