Bronisław Kaper / ジャズ定番曲「On Green Dolphin Street」|映画から遠回りしてジャズの名曲へ

名曲のひみつ / jazz-standards

Bronisław Kaper / ジャズ定番曲「On Green Dolphin Street」|映画から遠回りしてジャズの名曲へ

▶ YouTubeで公式動画を探す

※公式動画の個別URLは未確認です。WordPressのジャンル別画像を使用してください。

最初はジャズのための曲ではなかった

「On Green Dolphin Street」は、1947年の映画『Green Dolphin Street』のために書かれた曲です。音楽はブロニスワフ・ケイパー、歌詞はネッド・ワシントン。今ではジャズの演奏でよく知られていますが、出発点は映画音楽でした。

映画の題名が曲名に残る

映画では人物のすれ違いやさまざまな出来事が描かれます。ところが曲は、映画の公開後すぐに大ヒットしたわけではありません。作品が生まれた瞬間の人気と、何十年も演奏されることは別なのだと教えてくれます。

ジャズ奏者が新しい命を吹き込む

その後、マイルス・デイヴィスらの録音を通じて、ジャズの定番曲としての存在感が大きくなりました。メロディーは同じでも、演奏者はリズムや間の取り方、楽器の組み合わせを変えます。曲は完成して終わりではなく、次の演奏家へ手渡されていくのです。

同じ曲の違う演奏を聴こう

ピアノ中心の演奏と、管楽器を中心にした演奏を比べてみましょう。テンポが変わると、景色も変わって聴こえます。ジャズ・スタンダードの魅力は、誰かひとりの録音が唯一の答えではないこと。好きな演奏を見つける旅が始まります。

もう一度聴くときのヒント

まずは気になる楽器を一つ選んで聴いてみよう。次は曲全体を聴くと、最初と違う発見があるかもしれません。

同じ曲の中で景色が変わる

この曲には、演奏が静かに始まっても途中からぐっと前へ進みだすように聴こえる版があります。耳で感じた変化を、まずは自分の言葉にしてみてください。「歩いている」「走っている」「浮いている」など、どんな表現でもかまいません。

ジャズは答え合わせの音楽ではなく、発見の音楽でもあります。いろいろな演奏を比べると、同じメロディーでも伴奏のリズムが変わるだけで、まったく別の曲のように感じられることがあります。