SIAM SHADE「1/3の純情な感情」|アニメで出会った曲の、もうひとつの楽しみ方
アニメの終わりに流れたロック
テレビでアニメを見ていたら、最後に流れてきた曲が頭から離れない。翌日、友達とそのメロディーを口ずさんでしまう。そんな経験はありませんか。SIAM SHADE(シャムシェイド)の「1/3の純情な感情」は、アニメ『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』のエンディング曲として知られています。アニメの世界から曲を知った人も、CDで初めて聴いた人もいるでしょう。たった数分の曲が、テレビの思い出と結びついて、何年たっても忘れられなくなることがあります。
1997年に生まれた、長いタイトルの曲
この曲は1997年11月27日に発売されたSIAM SHADEの6枚目のシングルです。「1/3」は「さんぶんのいち」と読みます。数字が入った曲名だけでも、ちょっと気になりますね。「純情な感情」という言葉も、よく考えると面白い響きです。言いたい気持ちはあるのに、うまく伝わらない。そんなもどかしさを連想させます。曲の言葉をすべて説明しなくても、タイトルから想像するだけで聴く準備ができるのです。なお、リリース日やシングルの収録内容はSIAM SHADE公式サイトに記録されています。
実は、演奏がとても細かいバンド
SIAM SHADEという名前を知るきっかけが、この曲だった人も多いかもしれません。けれど、ほかの曲も聴くと「このバンド、楽器がすごく細かい!」と驚くことがあります。ギターが軽やかに動いたり、ドラムが細かくリズムを変えたり、曲の途中で勢いががらっと変わったり。目立つところだけを速く演奏するのではなく、みんなでぴったりタイミングを合わせることが大切です。学校の合奏でも、一人がどんなに上手でも、全員の音がずれると気持ちよく聞こえません。バンドでも同じ。SIAM SHADEの魅力は、派手さだけでなく、仲間と音を合わせる楽しさにもあります。
難しい音と、歌いやすさが一緒にある
「1/3の純情な感情」を聴くと、まず印象に残るのは歌のメロディーかもしれません。一緒に歌いたくなる親しみやすさがあります。その一方で、バックの楽器を追いかけると、いろいろな音が動いています。ここが面白いところ。もし楽器の演奏が難しすぎて歌が覚えられないなら、多くの人が口ずさむ曲にはなりにくいでしょう。逆に、歌だけが目立って楽器が退屈なら、バンドで演奏する楽しみは減ってしまうかもしれません。どちらも大切にした音楽だと考えながら聴くと、曲の見え方が変わります。これは曲を聴いた上での楽しみ方の提案であって、制作時のメンバーの意図を断定するものではありません。
別のバンドが歌うと、どうなる?
この曲は、のちに別のロックバンドFLOWによってカバーされています。2011年に発売されたFLOWのシングルには、SIAM SHADEのギタリストDAITAも参加しました。これはレコード会社の公式案内で確認できます。カバーとは、ほかの人が作った曲を自分たちの演奏や歌で新しく表現すること。学校の音楽の授業で同じ曲を歌っても、クラスによって雰囲気が違うのと似ています。原曲とカバーを聴き比べると、歌声やギターの音でこんなに印象が変わるのか、と気づくはずです。好きな曲に別の入り口ができる。カバーの面白さはそこにあります。
アニメから、音楽の世界へ
アニメのエンディングは、物語を見終えた気持ちのまま音楽を聴ける特別な時間です。悲しい場面のあとに流れる曲と、楽しい場面のあとに流れる曲では、同じ歌でも違って聞こえることがあります。でも、アニメが終わったあと、曲だけをじっくり聴くとどうでしょう。ギターのフレーズ、低いベースの音、ドラムの細かな動きなど、新しい発見があるかもしれません。まずは一度、歌だけを聴く。次はギター、次はドラムというふうに耳を切り替えてみてください。曲を好きになる理由はひとつでなくていいのです。「アニメで好きになった」から「バンドの演奏も好きになった」へ。そんな楽しみ方ができることも、この曲の魅力です。
アニメと曲が結びつく不思議
アニメの曲が思い出に残りやすいのは、音だけでなく、登場人物の顔や物語の気分と一緒に覚えるからかもしれません。たとえば元気な曲でも、さびしい場面のあとに聴くと、少し違って響くことがあります。「1/3の純情な感情」も、アニメを通して知った人と、バンドのライブを通して知った人では、思い浮かべる景色が違うでしょう。どちらが正しい聴き方というわけではありません。曲には、聴いた人の数だけ思い出が重なります。それから、タイトルにある「1/3」という数字にも注目してみてください。「半分」でも「全部」でもなく、なぜ「3分の1」なのか。言葉の響きだけでも心にひっかかります。音楽を作るとき、タイトルは短い一言で世界を想像させる大事な入り口になるんですね。歌を覚えたら、次はほかのSIAM SHADEの曲にも挑戦してみましょう。同じバンドだとわかる部分と、思っていたのと違う部分を探すのがおすすめです。
最初は何も考えずに1回。2回目は好きな楽器をひとつ選んで聴いてみよう。何度も聴くほど、新しい音が見つかるかもしれません。
1997年のシングルとその後の広がり
SIAM SHADEの公式ディスコグラフィーでは、「1/3の純情な感情」は1997年11月27日に発売された6枚目のシングルです。曲を知ったきっかけがアニメだった人も、バンドのCDで聴いた人もいるでしょう。入口は違っても、一つの曲がさまざまな場所で人に届くのは面白いことです。
歌のメロディーだけに集中すると軽快で覚えやすい曲ですが、楽器にも耳を向けると別の魅力が出てきます。ギターの細かい動き、ドラムのリズム、ベースのつなぎ方を追いかけてみましょう。まずは一つの楽器を選んで聴き、最後に全体を聴き直すのがおすすめです。
発売情報の確認:公式ディスコグラフィー
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