Michael Jackson「Billie Jean」|一本のベースラインから世界が始まる
この曲の入り口
「Billie Jean」を聴いて、まず印象に残るのは何でしょう。最初の音? 歌声? それとも途中でがらりと変わる雰囲気? この曲には、タイトルだけではわからない物語があります。
一本のベースラインから世界が始まる
1982年のアルバム『Thriller』に収録。繰り返されるベースの音と正確なリズムが、マイケル・ジャクソンの緊張感ある歌を引き立てます。
聴いてみたいポイント
耳を澄ませると、最初から多くの楽器が鳴っているわけではありません。少ない音を積み上げるだけで、一度聴いたら忘れられない空気が作れるのです。
なぜ今も聴きたくなる?
この曲を紹介するときに大切なのは、すごい人たちが作ったからすごい、と終わらせないこと。どこから始まり、どんな工夫が聞こえるのか。自分の耳で確かめると、音楽の楽しみが少し増えます。
もう一度聴くなら
一度目は歌やメロディーを、二度目は低い音やドラムを追いかけてみましょう。聴く場所を変えるだけで、同じ曲から違う発見が生まれます。
ベースはもう一人の主人公
この曲で最初に耳に残る低い音は、歌のうしろでただ同じことを続けているように聞こえます。でも、そこが大切です。ベースの形がほとんど変わらないからこそ、マイケルの声が少し強くなったり、言葉を切ったりする変化がはっきり見えます。歌と楽器の役割が分かれているのです。最初の30秒だけ繰り返して、ベースが何回同じ動きをするか数えてみると、思いのほか簡単にこの曲の仕組みが見えてきます。
低音だけでなく、ドラムの乾いた音にも注目してみましょう。音をたくさん重ねれば迫力が出るとは限りません。空いている場所を残すことで、ひとつひとつの音が際立つ録音もあります。
