
Lesson 4|ギターメンテのススメ|元三木楽器スタッフが伝えたい「ギターが鳴らないときのチェックポイント」
「昨日まで普通に弾けていたのに、急に音が出なくなった。」
ギターを弾いていると、一度はこんな経験をすることがあります。
「壊れてしまった」と思って楽器店へ持ち込む前に、自分で確認できることがたくさんあります。
今回は、元三木楽器スタッフとして実際によくあった原因をもとに、順番にチェックするポイントをご紹介します。
本当にギターが故障しているとは限らない
ギターが鳴らない原因は、必ずしも故障とは限りません。
実際には、
- シールドの断線
- アンプの設定
- 電池切れ
- ボリュームが0になっている
など、簡単な原因であることがほとんどです。
慌てず、一つずつ確認していきましょう。
まずはアンプを確認する
意外と多いのがアンプ側の問題です。
まずは、
- 電源は入っているか
- ボリュームが上がっているか
- MUTEになっていないか
- 別のギターでも音が出るか
を確認しましょう。
アンプ側の問題なら、ギターは正常です。
シールドの断線を疑う
シールドは消耗品です。
見た目がきれいでも、中で断線していることがあります。
一番簡単な確認方法は、別のシールドへ交換してみることです。
それだけで解決するケースも少なくありません。
初心者の方には、CANARE(カナレ)のシールドがおすすめです。
レコーディングスタジオやライブハウスでも長年使用されている定番メーカーで、耐久性が高く、クセのない自然なサウンドが魅力です。
「最初の1本」としても安心して使えるシールドなので、私もおすすめしています。
(ここにPochipp「CANARE シールド」を掲載)
エレアコ・アクティブギターは電池を確認
エレアコやアクティブピックアップ搭載ギターは、電池が切れると音が出なくなります。
まずは新しい9V電池へ交換してみましょう。
▶ 詳しくは「Lesson 3|ギターメンテのススメ|ギターの電池交換で気を付けること」をご覧ください。
エフェクターを使っている方はパッチケーブルも確認しよう
エフェクターを使用している場合は、パッチケーブルの抜けや接触不良もよくある原因です。
ボードを持ち運ぶうちに、少しだけプラグが緩んでしまうことがあります。
また、
- パッチケーブルの断線
- 電源アダプターの抜け
- エフェクターの電源が入っていない
- エフェクターがミュート状態になっている
なども確認しましょう。
私自身も、「ギターが壊れたかな?」と思ったら、パッチケーブルが少し抜けていただけという経験が何度もあります。
ギター本体を疑う前に、エフェクターボード全体を一度確認してみることをおすすめします。
ジャックやプラグの接触不良もよくある
シールドを差し込むジャック部分やプラグは、長年使用しているとホコリやサビ、酸化によって接触不良を起こすことがあります。
プラグを差し込んだときに、
- ガリガリとノイズが出る
- 音が出たり出なかったりする
- プラグの角度で音が変わる
という場合は、ジャックやプラグの汚れが原因かもしれません。
乾いたクロスで軽く拭くだけでも改善することがあります。
接点復活剤を一本持っておくと安心
ジャックやシールド、エフェクターの接点が原因の場合は、KURE(呉工業)接点復活スプレーがあると便利です。
私は、ジャックやシールド、エフェクターの接点が怪しいと感じたときは、まず接点復活剤を使って確認します。
接点部分へ少量吹き付け、乾いたクロスで軽く拭き取るだけで、接触不良やガリガリというノイズが改善することがあります。
ただし、吹き付け過ぎは逆効果になることがあります。
少量を使用し、余分な液はしっかり拭き取りましょう。
それでも改善しない場合は、無理に使い続けず、楽器店やリペアマンへ相談することをおすすめします。
ボリュームやトーンの位置を確認する
意外と見落としやすいのが、ボリュームノブです。
持ち運び中に回ってしまい、
- ボリュームが0になっている
- ブレンドが片側だけになっている
- ミュートスイッチがONになっている
ということもあります。
一度すべて確認してみましょう。
それでも音が出ない場合は
ここまで確認しても改善しない場合は、
- 配線トラブル
- ピックアップの故障
- プリアンプの故障
- スイッチ類の故障
などの可能性があります。
無理に分解せず、楽器店やリペアマンへ相談しましょう。
ムジカスケッチではメンテナンスもレッスンしています
ムジカスケッチでは、演奏だけでなく、ギターの扱い方やトラブル時の対処方法もレッスンでお伝えしています。
簡単な原因を自分で確認できるようになるだけでも、本番やレッスンで慌てず対応できるようになります。
楽器を長く楽しむためには、「演奏する技術」と同じくらい「楽器を知ること」も大切です。
よくある質問
Q. 音が出なくなったら最初に何を確認すればいいですか?
アンプ、シールド、ボリューム、電池の4つを確認しましょう。
Q. シールドはどれくらいで交換した方がいいですか?
断線していなければ使えますが、ライブなど大切な場面では予備を1本持っておくと安心です。
Q. 自分で分解しても大丈夫ですか?
おすすめできません。
内部配線は繊細なので、原因が分からない場合は楽器店やリペアマンへ相談しましょう。
前後のレッスン
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Lesson 3|ギターメンテのススメ|「ギターの電池交換で気を付けること」
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Lesson 5|ギターメンテのススメ|「ジャックや配線トラブルの対処方法」
ギターメンテのススメ|一覧はこちら
「ギターメンテのススメ」は、ギターを長く楽しむためのメンテナンス知識をまとめたシリーズです。
元三木楽器スタッフとしての経験をもとに、初心者の方にも分かりやすく、日頃のお手入れから弦交換、電池交換、保管方法、トラブル対処法まで順番に解説しています。
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