U2「With or Without You」|長く伸びるギターの音は新しい楽器から
この曲の入り口
「With or Without You」を聴いて、まず印象に残るのは何でしょう。最初の音? 歌声? それとも途中でがらりと変わる雰囲気? この曲には、タイトルだけではわからない物語があります。
長く伸びるギターの音は新しい楽器から
U2のギタリスト、ジ・エッジは、マイケル・ブルックが作った「Infinite Guitar」を曲の録音で使用。プロデューサーのダニエル・ラノワは、その特徴的な音が曲の完成形に残ったと語っています。
聴いてみたいポイント
細かな速弾きより、長く伸びる一つの音が大きな役割を持っています。楽器は「何音弾くか」だけでなく「どう響かせるか」でも曲を変えられるんですね。
なぜ今も聴きたくなる?
この曲を紹介するときに大切なのは、すごい人たちが作ったからすごい、と終わらせないこと。どこから始まり、どんな工夫が聞こえるのか。自分の耳で確かめると、音楽の楽しみが少し増えます。
もう一度聴くなら
一度目は歌やメロディーを、二度目は低い音やドラムを追いかけてみましょう。聴く場所を変えるだけで、同じ曲から違う発見が生まれます。
伸び続けるギターの音
普通のギターは、弦をはじくと音が少しずつ小さくなります。ところがこの曲では、空に一本の線を引くように長く伸びる音が印象に残ります。制作にかかわったダニエル・ラノワは、マイケル・ブルックが作った特殊な「インフィニット・ギター」が曲の重要な音になったと振り返っています。難しい機械の仕組みを知らなくても、「この音はどこまで続くの?」と耳を澄ませれば十分。その下でベースが同じ動きを支え、歌が少しずつ強くなっていきます。一つの音色が、曲全体の景色を変えることもあるんですね。
第11版:もう一度聴いて発見すること
同じ流れが続いても飽きない
U2の公式サイトによると、この曲は1987年に発表され、ダニエル・ラノワとブライアン・イーノが制作に参加しました。公式曲紹介。曲を聴いてみると、土台となる音の動きが大きく変わらない一方で、声の強さやギターの音の広がりは少しずつ変化します。
変わらない部分があるからこそ、少しの変化が目立つのです。ドラムが加わる前後や、最後の歌声の勢いを比べてみると、同じ曲の中に何段階もの盛り上がりがあることに気づきます。
