Norah Jones「Don’t Know Why」|あの名録音は、最初のテイクだった

名曲のひみつ / SINGER-SONGWRITER / 2002年

Norah Jones「Don’t Know Why」|あの名録音は、最初のテイクだった

作ったのは別の人

「Don’t Know Why」を書いたのはノラ・ジョーンズではなく、ジェシー・ハリスという作曲家です。有名な歌手が歌っている曲でも、作った人が別の場合があります。歌う人が変われば、同じ曲も新しい顔を見せるのです。

最初の演奏が残った

ノラ本人は、2001年5月にジェシーのために録ったデモがアルバムにも使われたと語っています。その録音は最初のテイクだったそうです。何十回もやり直して完成させたのではなく、その場の自然な空気が記録に残ったのですね。

やり直せば良くなるとは限らない

演奏を録音するとき、間違いを直したくなります。でも、完璧にそろえた音より、一回目の自然な歌の方が心に届くこともあります。もちろん練習は大切。ただし、音楽には数字で測れない、その瞬間の良さもあるのです。

ジャズのようなやわらかさ

ノラ・ジョーンズの歌は、力いっぱい高い声を張り上げるタイプではありません。ピアノやドラムと、ひとつの部屋で話しているような距離感があります。歌のすき間にある楽器の小さな音も楽しめます。

ライブでまた別の曲に

ノラは同じ曲を何度もライブで歌ううちに、演奏方法を変えて新鮮さを取り戻したことも話しています。録音された一回目の歌と、その後のステージ。どちらも同じ曲ですが、違う表情があります。好きになったら別のライブ演奏も探して聴き比べると面白いでしょう。

名曲のひみつ

ノラは同じ曲を何度もライブで歌ううちに、演奏方法を変えて新鮮さを取り戻したことも話しています。録音された一回目の歌と、その後のステージ。どちらも同じ曲ですが、違う表情があります。好きになったら別のライブ演奏も探

小さな音を大事にする楽しさ

ノラ・ジョーンズの「Don’t Know Why」は、声の近さを感じながら聴きたい曲です。高い音を力いっぱい出すより、言葉の終わりをやさしく置くような歌い方が印象に残ります。

楽器の数が多くなくても、ピアノ、ギター、リズムの音が少しずつ重なって空気を作っています。何度も聴いて、今日はピアノ、次はベースというように一つずつ追いかけてみましょう。静かな音楽ほど、小さな違いを見つける楽しさがあります。

少ない音の中にある歌の表情

静かな曲では、音の小さな違いがよく見えます。この曲も、強く歌い上げる場面ばかりを探すより、声がどこで少し揺れ、どこでそっと消えるかを聴いてみてください。伴奏が控えめだからこそ、声の息づかいやピアノの一音が大切に感じられます。にぎやかな曲とは違う楽しみ方ができます。

もし自分で歌うなら、音量を上げることより、言葉の区切りと息の流れを意識しましょう。フレーズを最後まで無理に伸ばさず、自然に終えるだけでも印象は変わります。歌の上手さは高い音が出ることだけではない、と感じられる曲です。