Herbie Hancock「Chameleon」|ベースなのにシンセサイザー?
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ベースなのにシンセサイザー?
「Chameleon」はハービー・ハンコックが1973年のアルバム『Head Hunters』に収録した曲です。冒頭の太い低音は、ふつうのベースギターだけを想像すると驚くかもしれません。本人の公式ディスコグラフィーでは、この曲にシンセサイザーによる低音が使われていることを紹介しています。
聴いてみると、こんな発見
同じ低い音でも、弦をはじく楽器と、電気で音を作る楽器とでは質感が違います。音が曲がるように聞こえるところにも注目。長い演奏なのに飽きないのは、繰り返しの中に変化があるからです。
新しい道具を試す好奇心が、音楽の歴史を変えることもあります。
曲名が変わっていたかもしれない?
ハービー・ハンコックの公式アルバム紹介には、プロデューサーのデヴィッド・ルビンソンによると、この曲の最初の題名は「Caesar Salad」だった、という注記があります。もしそのまま発売されていたら、今と違う印象で聴かれていたかもしれませんね。音の方にも仕掛けがあります。低い音の繰り返しがとても強いので、上に乗る鍵盤や管楽器の動きを自由に感じられます。カメレオンが色を変えるように、ひとつのリズムの上で音楽の表情が変わるところを探してみましょう。
曲の名前のように色を変える音
「Chameleon(カメレオン)」という名前の曲は、電子楽器の音色が大きな特徴です。低い音がくり返される中で、周りの楽器が入れ替わり、同じ景色が少しずつ色を変えるように聞こえます。最初のベースのフレーズを覚えておくと、その後に何が増えたのかを追いやすくなります。
この曲は、長いメロディーをずっと歌い続けなくても音楽が面白くなる例です。短い土台がしっかりしていれば、その上で音色を変えたり、即興で動いたりできます。聴きながら、いったん低い音だけを追いかけてみましょう。少ししたら高い音へ耳を移すと、同じ時間にいくつもの物語が進んでいることがわかります。
https://www.herbiehancock.com/music/discography/album/head-hunters/
この原稿は編集初稿です。曲固有の主張は公開前に追加資料との照合が必要です。
