Led Zeppelin「Stairway to Heaven」|静かな始まりが、最後には大きなロックになるまで
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最初の一音から、最後まで同じ曲?
「Stairway to Heaven」は、はじめから全力で走るロックではありません。小さな音でそっと始まり、少しずつ楽器が増えて、最後には大きなバンドの音へ変わっていきます。初めて聴く人は、前半と後半を別々の曲のように感じるかもしれません。でも、その長い道のりこそがこの曲の面白さ。曲名を日本語にすると「天国への階段」。聴いている側も、一段ずつ景色が変わるような気分になります。
田舎の大きな家で生まれた音楽
レッド・ツェッペリンは1971年、イギリスのヘッドリー・グランジという家でアルバムの制作を進めました。普通のレコーディングスタジオではなく、メンバーが滞在して音楽を作れる場所です。ギタリストのジミー・ペイジは、近所の騒音を気にせず演奏でき、ひとつの場所で生活しながら作品を深められることに魅力を感じていました。バンドの公式サイトにも、その場所で制作を進めた記録が残されています。
暖炉のそばで歌詞が形になった
歌手のロバート・プラントは、のちに裁判でこの曲の作詞の様子を語っています。ペイジがギターを弾き、プラントが暖炉のそばで言葉を考えたという話です。ライブ会場の大音量とは反対に、曲の大切な部分は静かな場所で生まれました。音楽作りというと、たくさんの機械や楽器が並ぶ部屋を想像しがち。でも、ひとりが音を鳴らし、もうひとりが耳を傾けるだけでも曲は動き始めます。
曲が長いのは、ちゃんと理由がある
最初はアコースティックギターの小さな音から始まります。そこに笛のような音色が重なり、歌が入ります。しばらくするとドラムが参加して、ギターの音も力強くなっていきます。最後の方では、電気ギターが大きく歌い、全員で一気に盛り上がります。静かなところと大きなところを順番に聴いてみると、音の数が増えるだけではなく、歌声まで変わっていることに気づくでしょう。
聴くときにやってみたいこと
曲のはじめで、まだ鳴っていない楽器を数えてみてください。続いて、ドラムが入る場所を探します。大きなギターソロが始まったら、その前の静かな部分を思い出してみましょう。速い曲を最初から最後まで聴くのとは、まったく違う楽しみがあります。長いから退屈なのではなく、長いからこそ音の変化を味わえる。そんな一曲です。
静かに始まり、大きく育つ曲
この曲には、最初から最後まで同じ大きさで演奏しない面白さがあります。出だしは、まるで小さな部屋でひとりが楽器を鳴らしているよう。そこから少しずつ楽器が増え、やがてドラムも力強く加わります。最初から大音量にしないからこそ、後半の迫力が何倍にも感じられるのです。作曲したジミー・ペイジも、いくつかの部分を組み合わせ、曲の流れを作ったと説明しています。聴くときは「どの場面で景色が変わった?」と考えてみてください。大きな音が鳴った瞬間だけでなく、その前の静かな時間も大切な役割を果たしています。
第11版:もう一度聴いて発見すること
静けさから大きな音へ
曲の出だしは、勢いで押してくるロックとは反対です。小さな音から始まり、少しずつ楽器が増え、最後には力強いギターとドラムが前に出てきます。途中で音量だけでなく、リズムの動きや歌い方まで変わっていくのが面白いところ。物語の最初は静かな場面で、最後は映画の山場に向かうような聴こえ方です。最初の一分と最後の一分を続けて聴き比べると、同じ曲とは思えないほど表情が違います。
ギターソロが登場する場面では、音を速く並べる技術だけでなく、それまで積み重ねてきた緊張を一気に解き放つ役割にも耳を傾けてみてください。曲が長いのは、同じことを繰り返すためではなく、場面を少しずつ変えるため。長い曲が苦手な人も、三つほどの場面に分けて聴くと楽しみやすいでしょう。
