Queen「Bohemian Rhapsody」|3人の声が大合唱に!録音スタジオの大冒険
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歌の中に、いくつの曲がある?
静かなピアノと歌から始まったと思ったら、突然、オペラのような大合唱。さらに激しいロックへ進んで、最後はまた静かになる。「Bohemian Rhapsody」は、ふつうの曲のように同じサビが何度も戻ってくる構成とは少し違います。まるで短い映画を一本見たように、場面が次々と変わるのです。クイーンのフレディ・マーキュリーは、この大胆な曲を頭の中で組み立てていたと、当時を知る人たちが証言しています。
大勢のコーラスに聞こえるけれど
中ほどに登場する、たくさんの人が歌っているような場面。実は主にフレディ、ギターのブライアン・メイ、ドラムのロジャー・テイラーの声を、何度も重ねて作りました。今ならパソコンで音を重ねられますが、当時は録音テープが中心。歌った声を録って、また歌って、さらに重ねるという作業を繰り返します。レコード会社の資料でも、この曲のオペラ部分のために多くの時間をかけたことが紹介されています。
紙切れに書かれた大きな設計図
ブライアン・メイは、フレディが小さな紙に曲の断片や音の重なりを書き、ピアノで説明していたことを振り返っています。曲の全体像はフレディの頭の中にあり、仲間はそれを一緒に音にしていきました。最初からすべての音が完成していたわけではありません。録りながら考え、うまくつなげ、驚くほど大きな音の世界を作ったのです。
長すぎるシングル?
曲の長さは約6分。当時のヒット曲としては長めで、レコード会社が不安に思ったという話も伝えられています。ところがラジオで流れると、変わった曲は多くの人の耳に残りました。わかりやすい曲の形に収めなかったからこそ、誰にも似ていない曲になったのかもしれません。
聴き方のひみつ
最初はピアノだけを追ってみます。次はオペラ風の場面で、声が何方向から聞こえるかを感じてみてください。ロック部分が来たら、さっきまでの雰囲気がどう変わったかを比べます。「難しい曲だな」と考えるより、「次は何が起きる?」と楽しむのがぴったりです。録音の工夫を知ってから聴くと、ひとつひとつの声が小さな手作業の積み重ねに聞こえてきます。
一曲なのに、何本もの映画
この曲を初めて聴く人は、「さっきと全然違う曲になった」と感じるかもしれません。静かに声が重なる場面、ピアノに合わせて物語を語るような場面、声が飛び交う場面、そしてギターが勢いよく飛び出す場面。短い同じ歌を何度も繰り返すのではなく、場面が次々切り替わります。難しい曲の構成を覚えなくても、映画のシーンが変わるように聴けば楽しめます。クイーンの面白さは、ロックバンドが合唱団のようにも、劇団のようにもなれること。「次は何が起こる?」と予想しながら聴いてみてください。
第11版:もう一度聴いて発見すること
場面が変わるたび新しい曲に出会う
しっとり歌う場面、何人もの声が重なる場面、激しいロックの場面。この曲は、普通なら別々の曲にしてもおかしくないほど雰囲気が変わります。バンドの公式サイトに掲載された録音関係者の話では、録音作業は長期間にわたり、声などの重ね録りも非常に多かったとされています。Queen公式掲載の記事で制作の手間を確かめられます。
次に聴くときは、何人の声が聞こえるかではなく「同じ人の声を何度も重ねたら、合唱のようになる」という発想に注目してみてください。少人数でも録音で大きな世界を作れるのです。
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