Herbie Hancock「Rockit」|レコードをこする音が主役になる
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レコードをこする音が主役になる
1983年の「Rockit」は、ジャズピアニストのハービー・ハンコックが、ヒップホップのDJ文化と出会って生まれた曲です。レコードを前後に動かして音を作る「スクラッチ」が、楽器と同じくらい目立ちます。公式サイトの制作記事では、Grandmixer D.STらの参加や、ロボットのような映像の話が紹介されています。
聴いてみると、こんな発見
音の高さだけでなく、こすれる音や切れる音にも耳を向けてみましょう。「こんな音も音楽になるんだ」と思える場面が次々にあります。
それまで別の世界と思われていた音楽が出会うと、新しい楽しさが生まれます。
レコードをこする音が主役になる
レコードを手で前後に動かして音を出す「スクラッチ」。もともとヒップホップの現場で育ったこの技が、ジャズの巨匠ハービー・ハンコックの曲に大きく登場します。1980年代初めには、まだこうした音が広く知られているわけではありませんでした。電子楽器が刻むリズムと、人の手で動かすレコードの音がぶつかり合い、未来の機械が踊っているような雰囲気になっています。曲の中で「歌のかわりに目立つ音」が何かを考えてみると、ポップスとは違う楽しみが見つかります。
ターンテーブルが楽器になった時代
「Rockit」ではレコードを手で動かすスクラッチという音が、曲の大切な一部になっています。ハービー・ハンコックの公式解説によると、彼は当時の新しい音楽の動きから刺激を受け、ビル・ラズウェルたちと制作を進めました。レコードはただ聴くだけのものではなく、演奏に使う道具にもなる。そんな発想が曲の個性になっています。
電子楽器と人の手による動きが交じり合っているのも面白いところです。きれいに並んだ機械的な音の中に、スクラッチの引っかかるような音が割って入ります。変わった音をふざけた効果音と決めつけず、リズムの一部として聴いてみてください。1980年代の新しい技術へのわくわく感も、この曲から伝わってきます。
https://www.herbiehancock.com/2015/04/20/feature-the-making-of-rockit/
この原稿は編集初稿です。曲固有の主張は公開前に追加資料との照合が必要です。
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