
Lesson 7|ギターメンテのススメ|元三木楽器スタッフが伝えたい「トラスロッドは自分で回していい?」
「ネックが反っているから、トラスロッドを回せばいい。」
最近ではYouTubeなどでも調整方法を簡単に見ることができます。
しかし、トラスロッドはギターのネックを調整する大切な部分です。
調整方法を間違えると、かえって弾きにくくなったり、ネックへ大きな負担を掛けてしまうこともあります。
今回は、初心者の方が知っておきたいトラスロッドについてご紹介します。
トラスロッドとは?
トラスロッドとは、ネックの中に入っている金属製の棒です。
弦の張力や季節による木材の動きを調整し、ネックの反りを適切な状態へ保つ役割があります。
普段は見えませんが、ギターにとって非常に重要なパーツです。
ネックは少し反るのが普通
「ネックは真っすぐが良い」と思われがちですが、実際にはほんの少し順反りしている状態が理想です。
季節や湿度によって少しずつ動くのも自然なことなので、多少の変化であれば心配する必要はありません。
こんな症状でも慌てて回さない
例えば、
- 弦高が少し高くなった
- 少しビビリが出る
- 弾きにくく感じる
というだけで、すぐにトラスロッドを回す必要はありません。
まず確認したいのは、
- 弦が古くなっていないか
- 湿度が極端ではないか
- 弦高は正常か
- ネックの状態
です。
原因はトラスロッド以外にあることも少なくありません。
自分で調整する場合の注意点
どうしても自分で調整する場合は、
一度に大きく回さないことが大切です。
一般的には8分の1回転程度調整し、その後ネックの状態を確認しながら少しずつ行います。
一気に回してしまうと、ネックへ大きな負担が掛かることがあります。
無理だと思ったら止めよう
少し回しても変化が分からない。
硬くて回らない。
そんな場合は、それ以上無理に回さないようにしましょう。
力任せに回すと、
- トラスロッドの破損
- ネックの損傷
につながることがあります。
私は無理におすすめしません
三木楽器で勤務していた頃も、
「YouTubeを見ながら調整したら弾けなくなった。」
という相談を受けることが何度もありました。
もちろん、自分で調整できるようになることは良いことです。
しかし、初心者の方はまずネックの状態を見て判断できるようになることの方が大切だと考えています。
無理に調整するより、楽器店やリペアマンへ相談した方が結果的に安心なケースも多くあります。
ムジカスケッチではメンテナンスもレッスンしています
ムジカスケッチでは、演奏だけでなく、
- ネックの確認方法
- トラスロッドの役割
- メンテナンスの考え方
についてもレッスンしています。
「触るべきか、触らない方がいいのか。」
その判断ができるようになることも、大切な知識です。
よくある質問
Q. トラスロッドは初心者でも回せますか?
回すこと自体はできますが、状態を正しく判断する知識が必要です。
不安な場合は、無理に調整しないことをおすすめします。
Q. どれくらい回せばいいですか?
一般的には8分の1回転程度ずつ確認しながら調整します。
一度に大きく回すのは避けましょう。
Q. 回らない場合はどうすればいいですか?
無理に力を入れないでください。
破損する恐れがあるため、楽器店やリペアマンへ相談することをおすすめします。
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「ギターメンテのススメ」は、元三木楽器スタッフとしての経験をもとに、初心者の方でも実践できるギターのメンテナンス方法をまとめたシリーズです。
弦交換や掃除、保管方法、ネックの確認、トラスロッドの考え方、リペアの判断まで順番に学べる内容になっています。
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